■ MANAGEMENT #01

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■ MANAGEMENT #01

組織改革マネジメントの視点 vol.3

中間管理職にとっては招かざる客
奥野氏:中間管理職には、どうアプローチしていますか?

小橋氏:幹部には、社長の方針についてどう思うか、自分はどうしたいかヒヤリングします。

3C分析~顧客分析・競合分析・自社分析をやって、戦略課題つくって、方針に基づいてプランをつくらせるんです。

つまり社長に代わって指令する。その後ヒヤリングと結果が出せていないところを一つづつ突いていきますね。

奥野氏:私は、幹部には、自分の立ち位置を教え込みますね。まずは思っていること・感じていることを徹底して聴きます。もちろん反論・文句もすべて。それからやはり社長に代わって、説得しますね。

小橋氏:幹部は、次期経営者だと思って接するんです。社長はビジョンさえつくればいい。いなくても動く組織をつくることが理想なんです。ビジョンがないと、プログラムがつくれないですからね。

奥野氏:経営方針反省会はやるけれど反省するだけが多いんですよ。改正する案がなかなかでてこない。だからすぐ研修になるんです。 でも、一時的にがーっと上げても、すぐ下がるんです。

企業は継続することを望むものなので、研修後も変わってほしい。だから研修しなくても動くようにプログラムをつくらなければいけないんです。

それには、組織内のだれを動かすか。その環境を作れば組織は動くんですね。

小橋氏:私は組織が継続していくかぎり終わりはないので、経営陣の中でずっと添っていくことになりますが、奥野先生は?

奥野氏:私はその点逆ですね。ある程度伸びしろが着いたら、終わります。教育なので自分で歩かせることが目的だから。私は経営陣から管理職層にも入り込むので互いに空間も必要なんですね。

いずれにせよ、企業は組織が動いて継続するので、その業種や経営者・組織に合ったサポートが重要ですね。
小橋 壽也
経営コンサルタント
有限会社グッドウィル
代表取締役

1959年生れ、高知県出身。幼児教育出版会社、広告企画制作会社、都市開発シンクタンク、経営コンサルタント会社を経て、平成5年にグッドウィル経営研究所を創業。様々な経験を活かし、創業・起業支援、ベンチャー支援、第二創業・経営革新支援、企業再生支援など企業の成長戦略や変革プロジェクトのコンサルティング実績がある。専門分野は、CI計画・経営戦略・新規事業開発、営業戦略・マーケティング戦略・ブランド戦略・販売促進分野、リスクマネジメントまで幅広い対応ができるゼネラルコンサルタントである。 関わった会社は、従業員1人の個人企業から上場企業まで、多種多様。 「儲かる経営」を信条に、ベンチャー・中小企業の「経営参謀」として活躍中。「クールで大胆、ホットで繊細」を基本にした、現場主義のコンサルティングには定評がある。平成14年、技術開発ベンチャー企業の設立に参画するなど、ベンチャー企業の育成に力を入れ、資金調達や組織作り、マーケティング戦略の指導にあたっている。社団法人大阪能率協会・登録コンサルタント(経営革新支援室・委員)/社団法人日本経営協会・客員講師/関西IT百撰アドバイザー/大阪府中小企業再生協議会・支援専門家/起業支援「ドリームゲート」アドバイザー(経済産業省・後援)

有限会社グッドウィル
HP: http://www.goodwill-net.co.jp/
FB:toshiya.kobashi
奥野 嘉夫
松山大学キャリアマネジメント論講師
マネジメントプロファイラー(組織分析論 提唱者)

1954年大阪生まれ。近畿大学卒。リード大学院大学経営学修士(MBA)取得。営業職を経て、教育トレーナー芝原敏昭氏との出会いからDIP方式の訓練並びにトレーナースキルを習得、教育コンサルタントの道へ。小売業という待ちの営業と外販という攻めの営業の経験を生かし、現在必要とされる教育形態を模索、オクノビジネス研究所創業。コーチングスキルを通して営業力強化と組織力構築支援するため、有限会社マネジメントプランニング設立、H.R.システム(個人行動分析・組織分析)を開発。多くの商社、ベンダー等に導入の実績を持つ。 現在は松山大学経営学部キャリアマネジメント論で教鞭を10年以上執り、個人行動分析・組織分析の研究を重ね、組織力を分析・人材マネジメントツールとして「マネジメントプロファイリング」を開発、「マネジメントプロファイラー」として組織力分析の指導者養成にあたり、企業との連携により研究を重ねている。一般社団法人 日本人材開発研究所代表理事

一般社団法人 日本人材開発研究所
HP: http://www.nhdi.or.jp/index.html
撮影:菅野 勝男/取材:2011年8月

 

2011/08/07


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