■ ADV(アドボカシー)な人々 #02

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■ ADV(アドボカシー)な人々 #02

ウナギトラベル代表 東園絵 「いまのきもち」 vol.5

谷本氏: 基本はトラベルなんですか?映画鑑賞したり、カフェでお茶したり、イベントに参加するとか。   
東氏: 小さくですが、そういうこともしています。先日ライフネット生命さんがこの子たちを通してイベントを発信したいということで行ってきました。

谷本氏: 自分が行きたかった業界の会社に、この子たちがインターンで働くというのもおもしろいかもしれませんね。

片岡氏: アイデアがいろいろ浮かんできますよね。

東氏: アンケートによると100%、この子たちが行ったところに自分も行きたいって仰います。

片岡氏: 先に行ってもらうことで、あとから自分も行きたくなる。

東氏: ええ。食べ物も、現地で私が食べたものを自分たちも行って食べてみたいと仰る。なので商業的な見方をすると、地元の食べ物や観光名所などを紹介できて、そこからバックにいるご主人たちを誘導できるという。

片岡氏: 変な質問で申し訳ないんですけど、ビジネス的にそれなりに、ペイするという言い方は失礼かもしれませんが、廻っていくものなのですか?

東氏: 1体では動けないので10体が最低数なのですが、おかげさまで今は、コンスタントにお申込みいただいていることと、リピート率が非常に高いです。中には一度に3つぐらいのツアーに申し込まれる方もいます。

私もまだ金銭感覚が掴めきれてなくて、妥当な金額かどうかというところなんですが、もちろん10万円だったら自分で行ったほうがいいですが、2万円でも一度にいくつかお申込みされる方もいらっしゃいます。ぬいぐるみたちは雨が降っても文句も言わずに待ってくれて、こちらの調整もきくのでリスクはそんなにないですね。
片岡氏: メッセージとしては「あなたの夢を叶えます」といった感じですか?それとももうちょっと深みのある何かあるのですか?

東氏: 一応「誰でもアドベンチャーを」って言っています。

片岡氏: 誰にでも、という「誰」はこのぬいぐるみ?  

東氏: オーナーのほうですね。

片岡氏: 旅行に行けない方たち?

東氏: 車イスの方とか障害の方とかは言っていないですが。   

片岡氏: 具体的には言わないのですね。

東氏: その方々も含めて、ですね。誰でもアドベンチャーや旅というものは刺激になりますし、楽しいことですから。

片岡氏: トラベルでもツアーでもなく、そこはアドベンチャーなんですね。

東氏: アドベンチャーです。いろんな広げかたをしていきたいので、社会科見学だけでなく、観光という切り口にこだわっているわけでもないんです。もっと違う切り口があって、何かビジネスに繋がってもいいと思うんです。例えば商談してもいいわけですし。
片岡氏: 真面目にやればやるほど成り立つ気がする。

東氏: そうなんです。真面目にやらなきゃいけないんです。ライフネット生命さんに伺った時も、出口会長が真剣な顔で語ってくださって。意外と企業訪問は好評だったので、そこはほんとに恥ずかしい気持ちもなく、真面目に直球でやったほうがもっとおもしろくなると思います。

片岡氏: マーケティングで言っちゃうのもよくないんですけど、バズマーケティングの要素とコンテンツマーケティングの要素の両方あるから、コンテンツにもなるし、口コミで広がる要素もあるし、コミュニティーの要素もあるじゃないですか。

そういう意味ではブレイクするような気が僕ちょっとしてきました(笑)特に企業側は仕掛けやすい。食事とか控え室とか狭くても文句いわないし、ぬいぐるみにギャラは要らないし(笑)

東氏: 文句言わないです(笑)

片岡氏: 少し前、かに道楽のかにが温泉行ったり、食いだおれの人形がどこかに出没したりとか、ああいう洒落っけな感じ?でもぬいぐるみにはその人の思い入れがあるんですね。

東氏: お客様と直に接することができますからね。   

片岡氏: お客さん同士がね。
東氏: 今化粧品会社の方が、マスコットと行く女子旅のようなものを企画したいということで、みんなでフェイスパックしたり、化粧の仕方を教えたりって考えています。   

片岡氏: 砂風呂はいったり(笑)

東氏: ええ。そういう仕掛けをすることによって、化粧品会社との距離が縮まると思うんですよね。かに道楽のかにとは距離感が違う。そのFacebookをご覧になっておもしろがってくれれば。そうした切り口の企業さんからのアプローチもあります。思いっきりマーケティングですけど。

谷本氏: 東さんの5年後10年後は、やはりこの延長上にあるのですか?夢というか野望というか。

東氏: あまり中長期的には考えていませんが、このオペレーションをもっとしっかりしていきたいという夢はあります。

片岡氏: くだらない質問なんですけど、旅行代理業の免許は持ってるんですか?

東氏: 取ってないです(笑)

片岡氏: ですよね(笑)あくまでも人じゃないなので。

東氏: たまに自分も参加したいという方もいらっしゃるんですがお断りしています。

片岡氏: そういう代理店ではないですもんね(笑)

東氏: はい(笑)旅行と言ってますけど、言ってしまえば物を持って写真を撮ってるだけなんで。

片岡氏: ブロガーのノリで(笑)

東氏: そうです。ブロガーってノリなので(笑)
次回のゲストは?

谷本氏: そろそろお友達をご紹介いただくお時間なのですが。

片岡氏: 女性ですよね?

東氏: 女性です。あれ?ほんとに私が何者かわからない状態でお電話いただいたんですか?

片岡氏: 本当に知らなかったです(笑)

東氏: 今電話しちゃっていいんですか?

片岡氏: ええどうぞ。

谷本氏: 緊張しますよね。

東氏: この方は北欧の教育・福祉事情の詳しい方で、人事系の戦略の事もされていて。横田さんと共通の友人なんですが、とてもおもしろい方で。

あ、もしもし東です。お忙しい中すみません。あのーちょっとご紹介させていただいてもよろしいでしょうか。今こちらにいらっしゃるので。すみません、テレフォンショッキングみたいなお繋ぎの仕方なんですけども。ちょっとお待ちくださいね。

谷本氏: もしもし、こんにちは。谷本と申します。いま片岡さんと、プロフェッショナル談と東京ウーマンというサイトでインタビューをさせていただいています。あの、どなたかわからないままなんですが、よろしくお願いいたします。あの、「来てくれるかな?」って言ってもいいですか?(笑)

片岡氏: 完全にパクリなんですけど(笑)

谷本氏: あら、「いいとも!」いただきました(笑)では楽しみにしております。よろしくおねがいします。

東氏: すみません、ありがとうございます。よろしくおねがいします。失礼します。

片岡氏: ありがとうございました。

谷本氏: ありがとうございました。
東 園絵
ウナギトラベル代表
都銀、外資系証券会社を経て平成17年に「ジャパンポート」設立。アートとビジネスを結び、海外に日本の才能を発信する。ぬいぐるみのための旅行代理店「ウナギトラベル」を運営。J300主宰。
ウナギトラベル
URL:http://unagi-travel.com/
片岡 英彦
コミュニケーションプロデューサー
株式会社東京片岡英彦事務所 代表取締役
一般社団法人日本アドボカシー協会代表理事
世界の医療団(認定NPO法人)広報マネージャー

1970年東京生まれ。京都大学卒業後、日本テレビ入社。報道記者、宣伝プロデューサーを経て、2001年アップルコンピュータ株式会社のコミュニケーションマネージャーに。後に、MTVジャパン広報部長、日本マクドナルドマーケティングPR部長、株式会社ミクシィのエグゼクティブプロデューサーを経て、2011年「片岡英彦事務所」を設立。2013年「株式会社東京片岡英彦事務所」代表取締役、「一般社団法人日本アドボカシー協会」代表理事に就任。企業のマーケティング支援の他「日本を明るくする」プロジェクトに参加、フランス・パリに本部を持つ国際NGO「世界の医療団」の広報責任者を務める。
マガジンハウス/Webダカーポではインタビューコラム「片岡英彦のNGOな人々」を連載中。

株式会社東京片岡英彦事務所
HP: http://www.kataokahidehiko.com/
FB: kataokaoffice
谷本 有香
経済キャスター/ジャーナリスト
山一證券、Bloomberg TVで経済アンカーを務めたのち、米国MBA留学。その後は、日経CNBCで経済キャスターとして従事。CNBCでは女性初の経済コメンテーターに。英ブレア元首相、マイケル・サンデル教授の独占インタビューを含め、ハワード・シュルツスターバックス会長兼CEO、ノーベル経済学者ポール・クルーグマン教授、マイケル・ポーターハーバード大学教授、ジム・ロジャーズ氏など、世界の大物著名人たちへのインタビューは1000人を超える。自身が企画・構成・出演を担当した「ザ・経済闘論×日経ヴェリタス~漂流する円・戦略なきニッポンの行方~」は日経映像2010年度年間優秀賞を受賞、また、同じく企画・構成・出演を担当した「緊急スペシャル リーマン経営破たん」は日経CNBC社長賞を受賞。W.I.N.日本イベントでは非公式を含め初回より3回ともファシリテーターを務める。現在、北京大学EMBAコースに留学中

HP: http://www.yukatanimoto.com/
FB: yuka.tanimoto.50
2013年12月/衣装協力(谷本有香氏):GLAmaster/撮影協力:安廣 美雪(Take_)

2013/12/22


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