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経営者を撮る~写真が語るもの vol.2

モノに込めた人の意図を撮る。
生島氏:表現することが好きっていうことでわかったんだけど、今、飲食店の撮影もされてますね。それも、その飲食店に関わる人たちを表現することだから?

菅野氏:飲食店って、ただ食事を出してお金をもらうだけじゃないと思うんです。食事をすることによって、お客様が幸せになれる場所であり、時間であり、体験なんですね。

それを提供してお金になることだと思うんです。それって、全て「人」が関ってるわけです。その方々の想いが、料理になり、店の内装であったりする。

その想いを表現するのが写真。 飲食店でなくても、商品でも、建築物でも同じ。そこにすべて「人の想い」が関わっている。

商品でも、じっとカメラ構えてると、「ここを撮って」というのが見えてくるんです。「商品の独り言」って言うんですけどね。

生島氏:商品の独り言。。作り手の意図ですね。じゃ、車だったら、「カッコイイでしょ」と言うとか?

菅野氏:「ここカッコイイから撮って」と言いますね。 要するに、作り手の想いや意図がこもった良いモノは、どこから撮っても良い写真は撮れます。人もそう、「ここ撮れ」っていうのを感じるときはありますよ。

生島氏:自分で発信してるわけですね?

菅野氏:著名な経営者にしても、「オレはこの立場でここにいる」というのが、しぐさや表情で出てる。それはやっぱり意識してると思うんですね。 

写真っていうのは、こういう立場の方の場合、誰が見るかわからない。全世界が見ることもある。 だから、キメポーズを持ってる人もいますね。

生島氏:それを察知して撮るんですね。それって暗黙の了解みたいにわかるんですか?

菅野氏:言葉にはしないけれど、そういうことって判りますね。

生島氏:そうじゃないと、「わかってないなコイツ」になりますね(笑)

菅野氏:そこが若手やアマチュアの違うところですかね。

生島氏:逆にそういう大企業のトップに対峙するときって、カメラマンのほうから何かを引き出すってことはあるんですか?

菅野氏:それもありますね。そんな場合は、その人自身がすごく喜んでくれるので、こちらも感激します。こちらの意気込みというか、心意気が伝わったのかなあと思いますね

生島氏:撮影してる現場の勝さんって、すごいモティベーション上がってるよね。

菅野氏:僕は自分の感情をコントロールしてますよ。それがワザでもありますし、テクニックです。

生島氏:自分の感情がウソだったら、良い写真撮れないもんね。

菅野氏:コントロールっていうより、感情を変えちゃう。自分の気持ちに左右されると、良い仕事ってできないですから。

生島氏:それってどんな訓練すればできるの?

菅野氏:それはね・・・恋愛かな?(笑)これ、オフレコにしてね

生島氏:恋愛なの?例えば女優さんだったら擬似恋愛とか?

菅野氏:まー、全員惚れこんじゃいますね(笑) まあ、女性に限らず、人を好きになるってことですね。

生島氏:キライな人はいい写真が取れない?

菅野氏:あのIT系著名人のH氏は、素晴らしい能力があるんだけど、人間的にキライだったですからね。良い写真はとれなかった。でも、周りは評価してくれたけど。そこはプロだから。
プロとアマの違い
菅野氏:プロとアマの違いって、何だと思います?

生島氏:アマチュアって、偶然良い写真って取れることもありますね。プロはどんなことがあっても一定のレベルはクリアする。

菅野氏:そうですよね。アマチュアって、120%良い写真を撮るってことは大いにある。ただ、0%もあるんです。でも、プロがいつも120%撮るってなかなか難しいかもしれないけど、何があっても80%は絶対とる。

生島氏:それって、カメラマンだけじゃなくても、どんな業種にも言えますね。

菅野氏:そう。だけど、その80%とったとこからが勝負なんですね。プロの違いは。

生島氏:なるほど。

菅野氏:感情をコントロールできないと、プロとして上がっていかない。

生島氏:それって、営業マンにも言えるね。マインドコントロールって如何に大事かってことだよね。

 


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