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経営者を撮る~写真が語るもの vol.3

一瞬に魂を込める。
菅野氏:僕の場合、何につけても「人を好きになる」ってことが原点かな。 

大企業の経営者や著名人を撮らせていただくって、一瞬の出会いなんです。また会えるかどうかわからない人たちですから。

でも、そんな人たちの大事な時間の1瞬を切り取れるって、素晴らしいことだなと思うんです。対談の撮影でも、もう自分も入り込んじゃいますね。

生島氏:入り込んでいかないと、良い写真って撮れないでしょうね。

菅野氏:共感しないと、撮れないですね。

生島氏:僕も写真が好きなんだけど、今日何が違うかなんかわかった気がする。

菅野氏:よく写真は魂を抜かれるって言われるけど、そうじゃない。魂を込めるんだと思うんです。I氏(関西で著名な経済人)は、僕が撮ったある写真を見て「これはお前だな」と言われました。

生島氏:勝さんの魂が出てる?

菅野氏:こういう人であってほしいという僕の感性が出たんでしょうね。でも、なかなか撮られ方を知っている人は少ないんです。実は。
撮られ方は生き方
生島氏:芸能人の方たちは、撮られ方って知ってるんでしょうね

菅野氏:芸能人でも、若いときブレイクしても年をとると消えていく人が多いですね。

それって、年齢を重ねて、内面を磨いてこなかった人は、自分の顔を作ってこなかった人だから、人間的な魅力が伝わってこなくなるからなんです。

生島氏:それって一般人にも言えるよね。特に経営者は。

菅野氏:撮られ方、つまり生き方だと思うんです。人間的魅力のある人は、やはり撮るときに出ますね。そういう意味でも、「撮られ方」って重要なんです。特に経営者の顔写真って、やはり会社の顔であり、看板だから重要な意味を持つんです。

生島氏:相手の写真見て、がっかりすることってやっぱりありますね。この会社、大丈夫かなって(笑)

菅野氏:今はだれでもデジカメで撮れるからホームページで写真載せるし、Facebookでもいろんな顔がずらーっと並んでしまっているけど、どう見られてるかって思うとコワいですよね。

生島氏:コワイですよね。ボクのFacebookは勝さんが撮ってくれた写真だからいいけど(笑) でも、撮られ方ってなかなか知ってる人っていないし、そんな時って、やはり引き出すんですか?

菅野氏:その人からの発信が少なくても、何倍にして引き出しますよ。良い写真を出したほうが、絶対信頼が違うと思う。自分の顔ってやっぱり広告なんだから。

生島氏:カメラマンって撮るだけじゃないんだね。

菅野氏:サービス業だと思ってる。やっぱり良い写真を撮ったら、その人の生き方も変わりますよ。

生島氏:人生を変える一枚だね
菅野 勝男
カメラマン・フォトグラファー
有限会社ライブワン代表取締役

大企業の著名な経営者を始め、多くのトップリーダーのオフィシャルポートレートを撮影、人物撮影のスペシャリスト。 日経BP社などビジネス雑誌への写真提供、エディトリアル・広告・広報関連の撮影も行っている傍ら、「撮られ方セミナー」の講師としても活躍中。 著名人撮影実績: 孫正義氏(Soft Bank)/守安功氏(DeNA)/澤田秀雄氏(H.I.S)/三浦雄一郎氏(プロスキーヤー)/立川談志氏(落語家)/他多数
有限会社ライブワン
HP: http://www.live-one.co.jp/
FB: katsuo.sugano
生島 大嗣
経営コンサルタント
アイキットソリューションズ代表

大手電機メーカーで映像機器、液晶表示装置などの研究開発、情報システムに関する企画や開発に取り組み、様々な経験を積んだ後、独立。 「成長を目指す企業を応援する」を軸に、グローバル企業から中小・ベンチャー企業まで、成長意欲のある企業にイノベーティブな成長戦略を中心としたコンサルティングを行っている。 多数のクライアント企業の新事業創出/新製品企画・開発等の指導やプロジェクトに関わる一方、公的機関等のアドバイザ、コーディネータ、大学講師等を歴任。 MBA的な視点ではなく、工学出身の独自視点での分かりやすい言葉で気付きを促す指導に定評がある。 経営・技術戦略に関するコンサルティングとともに、講演・セミナー等の講師としても活躍中。日経BP「技術経営戦略考」コラムに執筆中
アイキットソリューションズ
HP: http://www.i-kit.jp/
FB: kaz.ixima
撮影/菅野勝男
取材:2011年7月

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