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ものづくりと広報「本物論」 vol.3

「幸せ」への手段
神崎氏:それって、オーダーキッチンの存在を知ってる人にはわかると思うんですが、既製品しか知らなかった人に、どうオーダーキッチンの存在をアピールされます?

古川氏:そこがウチの課題でもあるんやけど、そのご家族の5年後、10年後、どんなくらしをしたいかをお聞きして、そのイメージを実現するのがオーダーキッチンだと思ってる。

良いキッチンだから幸せかということだけじゃなくて、やっぱり自分の希望に合ったキッチンを使うことで、家族の暮らしが変わるかもしれない。そんなきっかけになるということを伝えていきたいですね。

でも、それを聞き出せたり、提案できたりするのって、やっぱりこっちの人間性って必要やなと思いますね。一緒に作り上げていける関係を築きたいというか。

神崎氏:ということは、キッチンをオーダーで作ることによって、自分たち家族の幸せを考えるきっかけになるということですね。キッチンを考えることは、自分たちの暮らしを「本物」にしていくって感じでしょうかね。

古川氏:そうそう。そういうこと。でも、それって当たり前のことだと思ってるんですけどね。

神崎氏:広報の立場から言うと、意外に当たり前だと思っていることって、やっぱり強みであるわけですから、そこをお客様に強調して欲しいんですよね。きっと、お客様もそういう断言って望んでおられると思うんです。

古川氏:なるほどね。僕らが当たり前に思っていることって、案外気がついてないかもしれないな。

神崎氏:やっぱりオーダーキッチンは家族の幸せという基本の部分って、いままでオーダーキッチンを知らなかった人や、高いモノって固定観念持っていた人たちにも響いてくると思いますね。

それを、キッチンブレンダーという専門家が、「お客様と一緒に考えていくというスタンスですよ」ということが、御社の「本物」になってくるんじゃないかと思いますね。

古川氏:そうそう。僕は「人は幸せになるために生きている」と思うんやね。それは、それぞれによって幸せのカタチは違う。

それをオーダーキッチンというツールを考えることによって、実現するお手伝いする。

でもね、お客さんが今気がついてない、これから先の幸せのご提案もできるっていうのもウチの強み。

神崎氏:今気がついてないものを見つけるっていうのは、これまでの蓄積された経験からできることだと思うんですが、どういう話から見つかるもんなんですか?

古川氏:やっぱり、心許してくれるというところでしょうね。いろんな相談ごとや話を聞かないと、そういうアドバイスも提案もでてきませんからね。

ものづくりを通して、それまで気がつかなかった幸せにも気付いてもらえるとうれしい。気がついた幸せの姿を、このオーダーキッチンを使いながら、本当に実現して欲しいんです。

神崎氏:ものづくりの人によくあるんですが、その商品は、ユーザーの幸せを見つけるための「手段」なんですね、って言うと、たいてい怒るんですね。

僕らこんな技術を持ってるし、一生懸命作ってるし!って。でもそういう会社って、作ることが目的であり、一番の価値になってるんです。

でも、古川社長は違いますよね。作ることだけに固執していないし、購入後のユーザーのイメージを重要視されてる。そこが「本物」やなあと僕は思いますね。

古川氏:うーん、そういうことって、改めて深く話したことなかったですね。うちのスタッフとも。。でも、そういう意味でいうと、人に自分の幸せに気付いてもらうお手伝いをしろと、いつも誰かに言われている気がしてたもんだから、そういうことなんやね。

神崎氏:お互い天職ですね(笑)
神崎 英徳
株式会社PRリンク
代表取締役
 
広報に関する企画、実施計画の立案。プレスリリースなど広報ツールの制作 ・発送代行。広報担当者の育成・広報セミナーの実施。

株式会社PRリンク
HP: http://www.prlink.co.jp
古川 宜宏
スタディオン株式会社
代表取締役
 
オリジナルシステムキッチン開発・販売・施行。オリジナル家具開発・販売・施行。国内外システムキッチンメーカー品販売・施行。国内外家具メーカー品販売・施行・インテリアデザイン。

スタディオン株式会社
HP: http://stadion.co.jp/
撮影:菅野 勝男/取材:2012年1月

2012/01/20


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