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■ MARKETING #02
士業のマーケティング vol.2
中田谷氏: いや、そういう付き合いをマーケティングとして考えるってのがね。 中島氏: だって信頼をもらえるでしょ?弁護士さんや税理士さんのご縁ができて、つまりは信頼してもらえるってこと。「中島だったら頼んでも大丈夫だ」っていう。 中田谷氏: うんうん、わかるよ。 中島氏: まあ、今後もそういう営業の仕方っていうか、拡大の仕方はやっていくんやけど、中田谷さんは違うの? 中田谷氏: うーん、僕の場合、基本的には「世界は僕らを待っている」と思ってる。 中島氏: ?? |
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中田谷氏: 僕たちに「これをやってほしい」という人がたくさん待ってるはずやから、僕ら士業は、そこに行って「売る」っていうか、いくらいくらでやるから仕事くださいっていうんじゃなくて、「僕はここにいます」って言うことが、マーケティングやと思う。あえてマーケティングというならね。だから、ホームページもそういう意味で作ってるね。「僕はここにいますよ」って。 中島氏: ちょっと違うね(笑) 中田谷氏: 自分たちのできること、役に立てることっていっぱいあって、頼みたいと思ってる人もいっぱいる。誰に聞けば良いかわからない、どこに行けばよいかわからない人がいっぱいいるんですよ。そういう人たちに対して露出すること。 中島氏: でもそれって「待ちうけ」ですよね? 中田谷氏: そう。「待ちうけ」。もちろん。だからさっきの税理士さんも弁護士さんにも、こっちから仕事くださいとは言わない。 中島氏: いや、「仕事ください」とは言わないですよ。いわゆる紹介やけど、でも、積極的にそういう機会を増やしていくことは必要じゃないの? 中田谷氏: 世のため人のためになることで、ご縁があるのは良いんだけど、積極的に縁をつくろうとは思わない。だから、そういう交流会で、出会うために名刺交換しに行こうとは思わないね。 |
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中島氏: あそう。昔からしない?昔はしたでしょ? 中田谷氏: してない。自然と付き合える人としか付き合わない。 中島氏: ああそう。素晴らしいなあ、それ。僕は積極的にいくけど。 中田谷氏: どこまでも「僕はここにいるよ」なんですよ。必要としている人はいっぱいいるけど、たまたま僕と知り合ってないだけ。 中島氏: 中田谷さんと僕と違うのは、野心でもないけど、事務所大きくしたいというか、そういう目標が違うのかも。 中田谷氏: 野心やね、それは(笑) |
中島氏: うん、そうかも。でもね、世のため人のためで、自然に出会う人を待ってるだけで、事務所は大きくなるんか?という話やね。若い社労士に言っても、それで食べていけるんかという・・どうなの?そこは。 中田谷氏: 僕はそれでもやっぱり「志」でやってほしいと思いますね。 中島氏: 志っていうのは、お金第一主義じゃアカンということやね? 中田谷氏: そう。 中島氏: それは同じだけど、正当な報酬は欲しいと思うよね? 中田谷氏: そりゃそうやね。お金は要らないのじゃなくて、順番が違うということ。 中島氏: じゃあ、高い仕事をしようとは思わない? たとえば同じ顧問契約で、高い報酬をくれるクライアントとそうでないとこがあるでしょ? できれば高い報酬のほうを選びたいと思うよね? 中田谷氏: うーん、それは僕はあんまり思わないんやね。困ってる度合い。 中島氏: 困ってる度合い? あそう。まあ、僕らの仕事って確かに困ってる時に仕事くるときあるから、計画的でないところあるしね。社員がケガしたとか、調査が入ったとか、緊急性がある場合が多い。 でも中田谷さんと違うのは、僕の場合困ってる人の後ろに紹介者がいるわけで、その繋がりの度合いみたいなところを考えるけどね。邪心かもしれんけど。 中田谷氏: 邪心でもないやろうけど。僕にはそういうのはない。 中島氏: 「待ちうけ」だから選ばず? それで事務所が成り立つんなら良いけど(笑) 中田谷氏: これで20年経つけど、成り立ってるね(笑) |
2012/03/02